◆第45回 郡市対抗熊日駅伝

2月10日(日) 午前9時 天草市役所前スタート
郷土の期待を担う県内郡市19チームの精鋭が、早春の天草ー熊本路14区間106.5kmでたすきをつなぎ、熱いレースを繰り広げます。午前9時に天草市役所前を一斉にスタート。先頭走者が午後2時32分ごろ、熊本市のびぷれす熊日会館前にフィニッシュ予定です。沿道からの声援と交通規制などへのご協力をお願いします。
引用元:熊本日日新聞
3年連続、3回目の出走をさせていただいた。
任せられた区間は10区7.3km。
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6時、起床→朝温泉
7時、朝食
9時30分、宿出発→10区スタート地点へ
10時30分、中継地点到着
11時過ぎ~、じっくりとウォーミングアップ。
12時15分頃、コール
12時38分、先頭走者通過予定
・・という感じのスケジュールで行動。
アップをし始めても今日の調子はあまりよく分からない。
とりあえず、最初からオーバーペースで突っ込むのを避けるために、ゆっくり長めに8km走っておいた。
そして、心肺機能にもちょっと刺激を与えておきたかったのでWS(ウィンドスプリント)を5本入れる。
朝食がまだ消化しきれていない感覚が若干あり。
◆総合順位8位でタスキをもらう

やがて、先頭走者が中継点を通過した。
1位は盤石の熊本市。
ダントツのトップである。
その後、2位・菊地郡市が通過。
続いて、3位・八代市、4位・上益城郡、5位・宇城市の順で各ランナーが中継点に飛び込んできた。
僕は付き添いの方から「阿蘇郡市は12位を走っている」という情報を聞いた。
予想より出遅れている。
前回3位の阿蘇郡市の目標は2位入賞。
さて、ここからどれだけ巻き返せるか・・・
まもなく、6位・球磨郡が通過。
その後、7位・玉名郡が続いた。
そして、それとほぼ同時に阿蘇郡市の姿が見えた!
8位である。
7区・トクズミくんが順位を3つ上げ、8区・ウメダさんが1つ順位を上げたようだ。
今まさに中継点に飛び込まんとしている9区・ヨシマツくんもしっかり身体が動いている。
そして、ばっちりタスキ中継完了!
駅伝でタスキをもらって走り始めるこの瞬間は、興奮と緊張と闘争心が混ざったような、何とも言えない感覚を覚える。
◆攻めきれず、無難にまとめる走り

比較的、落ち着いた走り始め。
前を走る6位・玉名郡と5位・球磨郡が等間隔くらいの差で走っているのが見える。
その2人の走者を目標にしつつ、自分のリズムを崩さないように走る。
今回は「身体が動かなくなったらお終いだ」と思って安全運転での走りである。
道の駅・不知火。
2km通過時点では、あまり前との差が詰まっている感じがしない。
3km通過後から徐々に、前を走る6位・玉名郡の走者の背中が大きくなってきたように感じる。
少しずつ少しずつ差が縮まっている。
ただここで一気に差を詰めれるほどの馬力は今の僕にはなく、マイペースで無難に走り続けるしかできなかった。
しかも、決してラクではない。
「これ以上ペースを上げたら潰れる」
というギリギリのところでセーブして、安全運転を維持して走った。
徐々に徐々に前との差を詰めながら走り続け、5km通過。
だいぶ前の2人に近付いたと思ったが、ここから差がなかなか縮まらない。
ここでもう一押ししてペースアップ出来る力が欲しかったが、力不足。
身体は思うように動かない。
何とか少しでも順位を上げたかったが、弱気になってしまった。
とにかくもう潰れないように無難にまとめるような走りに留まった。
次の区間が熊本県の中学生エース・イワシタくんということもあって、彼が抜いてくれるだろうという甘えもちょっと出てしまった。

10区は全体的にフラットで走りやすいコースだが、最後の1kmの中に、距離は短いが急な坂が待ち構えている。
この坂をどれだけ力強く走り切れるかが勝負のポイントだと予想していたのだが、実際には苦戦してしまった。
上り坂でガクンとスピードが落ち(それでもここで前との差は詰まった)、その後の下り坂でも上手くスピードに乗れなかった。
下り坂でスピードに乗れないのは前々からの僕の課題でもある。

下り切って最後の直線に入る。
最後にキレのあるスパートでペースを上げたかったが、身体が動かなかった。
絶対的なスピードが不足している。
まあ、これはある程度自分で分かっていたことだが。
まもなく、中継地点が見えて、ラスト100m。
キレはなかったが、動かない身体をもがいて動かし、微妙なペースアップ。
そして、11区のイワシタくんにタスキ渡し。
・・・は、出来なかった。
繰り上げスタートで先にスタートしていたのである。
駅伝でタスキ渡しが出来なかったということは、僕にとって初めての経験だった。
身をもって経験すると、これは相当悔しい。
僕は8位という順位はそのままキープして10区を走り終えた。

区間結果は
10区7.3km ・・・ 23分19秒 (区間3位)
タイムはまあそこまで悪くないが、内容的には課題山積みのように感じた。
全体的にペースにメリハリがなく、無難にまとめ過ぎた感がある。
予想していた勝負所でしっかり力を発揮できなかったのは、絶対的スピード不足によるものであり、絶対的な練習量不足によるものでもある。
今年は1月半ばまで練習不足によりひどい状態だったわけだが、そこから間に合わせで身体を仕上げて本大会を迎えたのである。
短期間である程度のラインまで持ってこれたのは、それはそれで良かったが、次回はやはり長期的に練習を積み上げて底力を付けて臨みたいと強く思った。
付け焼き刃の対応では、自分としても納得がいかない。
また明日から鍛え直し!
◆阿蘇郡市、総合4位
その後の区間で、阿蘇郡市は順位をぐいぐい上げていき、最終的に総合4位でゴールのびぷれす会館に飛び込んだ。
3位・八代市と2秒差という、僅差での4位だった。
前半10位以降を走っていたところから、最終的に4位まで巻き返したレース内容には、チームの底力が垣間見えた。
すべて思い通りにいくことは少ないが、それでもチームの力で状況を打開していく展開というのは駅伝の醍醐味だ。
やっぱり駅伝は面白い。
また来年も地域一体となって更なる活躍ができるように日々の練習に精を出したい。
また、そのためには個々の努力に頼るだけでなく、 日頃からチームとしての強化に努めていく必要もある。
なかなか難しい事ではあるが、 出来ることから少しずつと取り組んでいきたい所存。
最後に、応援サポートしてくれたみなさん、本当にありがとうございました。
支えてくれる方のおかげでこんなに楽しく走らせてもらえていることを忘れずに、走り続けたいと思う。