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ランニング日誌 Running Diary

『Team阿蘇』宮崎遠征【青島太平洋マラソン2018】

◆勝手に3時間ペーサー

2年ぶり2回目の出場。

『青島太平洋マラソン』

練習不足過ぎて、とてもじゃないが自己ベストを狙える走りは出来そうもないので、今回は“勝手に3時間ペーサー”

都市型マラソンでは、大会オフィシャルのペーサーが配置されることが多く、3時間、4時間、5時間など、それぞれの設定タイムで走り参加者のサポートをするのである。

それとは別に、今回僕は“勝手に3時間ペーサー”ということで『Team阿蘇』専属でサブ3(フルマラソン3時間切り)を目指すメンバーのアシストに徹することにした。

ということで、前日に阿蘇から宮崎へ移動。

この週末から一気に寒くなり、ようやく冬の到来を実感する。

8時に受付会場のサンマリンスタジアム宮崎へ到着。

13時~の受付まで時間があるのでサクッと前日練習を行う。

*12km XC Build Up + 3km Jog + WS×5
strava

練習不足なので調整の必要なし。
ちょっと負荷強めにクロカンを4分前後/kmのペースで走り心肺と動きに刺激を与えておいた。

気軽に気持ち良く走れるクロカンがスタジアムのすぐそばにあって良さげ。

寒かったので受付もサッと終わらせ、少し会場をグルっと見て回ってその場を後にする。

マラソン前夜、夕食時には『Team阿蘇』メンバーが続々と宮崎集合。
ちなみに、うちのチームは緩く広いコミュニティなので、普段練習を一緒にしていない人でも合流大歓迎。
今回も数人、チーム外から行動を共にしてくれた方がいて感謝。

◆当日、会場までの流れ

3:30 起床。(やたら早く目覚めた。)
5:30 ホテルバイキングにて朝食。 (食べ過ぎた…)
6:15 宮崎駅近くのホテル出発。
6:40 臨時駐車場(宮崎空港西)着。車置く。※無料
7時前 無料シャトルバスに乗る。
7時半頃 サンマリンスタジアム宮崎(スタート地点)到着。

という感じで、9時スタートまでには十分時間を残して会場入り。
ゆとりを持って準備できた。

スタート地点のサンマリンスタジアムまで車を持っていくと渋滞にはまりそうだったので敢えて会場から一番離れている臨時駐車場に車を停めたわけだが、おかげで渋滞にはまることなくスムーズに事は運んだ。

◆9時スタート

整列時間8:30~8:50
スタートの10分前までに整列完了すればいいので、割とギリギリで整列しても大丈夫。

アオタイは今年でもう32回目を迎える大会なだけあって運営がスムーズだ。
同じ参加者1万人規模の都市型マラソンでは整列してからスタートまで30~40分待たされることもざらなので、このスムーズさはとても良い。

ということで、スタート前に1枚。
今回は“勝手に3時間ペーサー”“撮影係”なので、GoProとスマホもベルトに忍ばせて走る。

※先に動画を貼って置いたのでどうぞー

スタート直後は、まあ仕方ないのだが、多少混雑。
なかなかペースを上げることが出来ない。
しかし、周りに流されてハイペースで突っ込むのもよくないので、ここは冷静にゆっくりスタートできて良かったかと。

最初の1kmは会話しながらリラックスしてJog感覚で走って通過。

今回の作戦はとにかく3時間を少し切るくらいのペース(約4:15/km)で刻むこと。
しかし、1kmごとに毎回タイムを確認すると疲れるし、コースの起伏などで多少タイムに誤差は発生するものなので、“5kmを21分前後”で刻むイメージだ。

最初の1kmが極端に遅かったので、そこからは少しずつペースを上げていく。
ここで無理して一気にペースアップしないことが大事。

サブ3を目指す仲間達には「何も考えずに自分に付いてきてください」と声をかけた。
ペースのことを考えるだけでも脳は結構疲れるし、ペースをコントロールする行為自体がスタミナの消耗に繋がるのだ。
だから、そこの役割はペーサーである自分が担う。

5km通過21:43
サブ3のペースからは多少遅れるが、スタート地点を越えるまでのタイムラグが11秒あったのと最初の1kmが遅かったのを考慮すると問題なし。

一緒に走っているメンバーも少しずつ身体が温まり動きが滑らかになってきた。

そのまま、淡々と走り続ける。
宮崎市街地まで伸びる自動車道は広くて走りやすい。
中央分離帯にはヤシの木が立ち並び、宮崎の典型的なイメージに近い。

まだまだ会話できる余裕を保って、10km通過42:18
この5kmは20:35
無理ない範囲で最初の5kmのタイム負債を回収しにいく。

宮崎市街地を走り続け、15km地点へ。
メンバーの動きもさらに良くなってきた。
リズムに乗ってきて、ラクに走れているように見える。

15km通過は1:02:48
この5km20:30
先ほどとほとんどペース変わらず。

このあたりで大会オフィシャルの3時間ペーサーとそれに追随するランナー集団に追いついたので休憩がてら一緒に走る。

コースの北限、宮崎神宮で折り返し、再び宮崎市街地を南に走る。
折り返しで多くのランナーが行き交う中で、ボランティアスタッフの交通整理が素晴らしい

20km通過1:23:41
この5km20:53

うむ。このくらいが丁度良い。
前半のスローペースにより生じたタイム負債もほとんどなくなったので、しばらくこのペースで落ち着かせよう。

コースはところどころ狭いところがあり、ちょっと混雑。
なにしろ3時間ペースの集団がめちゃくちゃ多いのだ。

25km通過1:44:59
この5km21:18

多少集団で走りにくかったので僕とサカモトさんの2人で集団の前に出る。
僕らが速いのかな?と思ったけどこの5km21:18なのでちょうど3時間ペース
つまり、大会オフィシャルの3時間ペーサーのペースが遅いというわけだ。
確かにコースが少し上っているというのもあるが、大丈夫か?

30km通過2:05:39
この5km20:40

そのまま僕とサカモトさんの2人でしばらく並走。
少し下り基調なので、ペースが上がった。
うん、サカモトさんの動きも良い感じ。
むしろこれ以上ペースを上げて疲れないように抑えるくらいがいい。

30km通過する頃には、ナカシマさんが後ろの大会オフィシャル3時間ペーサーの集団から抜け出して僕たちに合流。
これでTeam阿蘇の3人集団が形成された。
人数が多い方が心強い。

個人的には、マラソンは30kmを過ぎてからどれだけ集中して残りの12kmをしっかり走れるかだ大事だと思っている。
30kmまではとにかく余裕を持って走るのだ。

とか言いながら、僕自身も脚が少しずつ重くなってきた。
練習不足は正直に表れる。

32kmあたりで再びサンマリンスタジアムを通過。
さらに南下して走り、海沿いのトロピカルロードへ。

35km通過2:26:34
この5km20:55

タイムは悪くない。
5km21分前後という設定通り。

集団は、依然としてサカモトさん、ナカシマさん、僕の3人。
サブ3は間違いなく射程圏内だ。
あとは撃沈さえしないように安全運転で残り7kmを走り切ろう。

37km通過、38km通過、と少しずつ脚が消耗されていき僕自身も動きが鈍ってきた。
カーブの多いコース、足場が悪いなどもありペースが若干落ちているのが分かる。
並走する2人もちょっとずつ疲れが動きに現れてきた。
ただし、撃沈というレベルではない。

撃沈したランナーが前方にたくさんおり、我々は基本的に彼らを抜いていく一方だった。
ペース配分は上手くいっていると言っていいだろう。

40km通過2:48:13
この5km21:39

案の定、ペースは多少落ち設定より24秒/5km遅れたが、
ここまでの貯金を考えれば許容範囲

そこからは少しずつペースアップ。
2人ともここでペースアップできる余裕があるのだから、これはもうサブ3はほぼ確実だ

そしてついに、ラスト1kmを迎える。
サカモトさんがラストスパート。
僕もまあまあキツかったが、感動のゴールシーンをカメラに収めるべくベルトからGoProを取り出して撮影する。
自然と笑みがこぼれる。

そして、3人同時にフィニッシュラインを越えた。

タイムはグロス2時間57分26秒
サカモトさん、ナカシマさん、初のサブ3である。
おめでとうございます!

いやあ、本当に自分の時以上に嬉しい。
2人の努力を日頃から間近で見ていただけに。

次は僕も自分の目標である2時間30分切り、いわゆるサブ2.5に向けてそろそろ頑張らねば。

それにしても、練習不足の身体には3時間ペースでフルマラソンを走るのはなかなか応えた。
腰回りまで張っているのは珍しい。

まずは身体から作っていかないと。

あ、それから、大会オフィシャルの3時間ペーサーは僕らよりだいぶ後ろを走っていたわけだが、ちゃんとイーブンペースの3時間で走り切れたのだろうか…?