◆そのペースを設定する根拠はあるか
台風接近の本日も『Team阿蘇』水曜練習会。
お題は・・・
*10000m変化走
(3200m + 2400m + 1600m + 800m + 400m)
R = 400m Jog
これを1周400mのトラックで行うため、
8周+6周+4周+2周+1周をそれぞれ設定したペースで走り、
間のリカバリーは1周400m Jog。
トータルで10000m走る計算だ。
設定ペースの目安は
3200m = マラソンペース
2400m = LTペース
1600m = LTペースより少し速め
800m = インターバルペース
400m = フリー
リカバリーの400m Jogもそれなりのペースで走り、10000mトータルでしっかり走り切るイメージ。
ちょっと変化球な練習メニューであるが、練習の狙いとしては以下のようなものが上げられる。
- ペース変化に柔軟に対応出来るようになる。
- それぞれのペースにおいて自分の身体がどのように反応するか確認し、自分の現状が把握できる。
- 10000mを5つのセクションに分けているので、1本1本集中して走ることが出来る。
- ペースコントロール力が鍛えられる。
- スピードを意識した走りをしながら、同時にそれなりの距離を踏むことが出来る。
さて、今日の練習は“ペース設定”が要となるのだが、
これが理屈が分かっていないと難しい。
ところで、『Team阿蘇』の練習メニューはほとんど全て僕が考えているのだが、
チーム内には様々な走力の人がいる。
その中で、グループ練習としてペースを設定する際には
「1kmを〇分〇秒」
というような絶対的タイムに縛られるのは良くないと思っている。
絶対的タイムのことだけ考えていると、速ければ速いほどいい、と自分を追い込み過ぎてしまうからだ。
そして、速過ぎるペースを設定して、それを達成できなかったときに酷く落胆してしまうランナーをよく見かける。
はっきり言うと、設定ペースは速ければ速いほど良いわけではない。
我武者羅に追い込んで走ればいいというほど単純なものでもない。
要するに、“それぞれの人に適したペース”というものがある。
各人の走力、体調によって設定ペースは柔軟に変化させて良い。
じゃあ、グループ練習でどうペースを設定するのかと言えば、
マラソンペース、LTペース
といったようなある程度幅が効くペース設定をすることがオススメ。
その方が、メンバー各人の走力や体調に合わせて柔軟に対応できるからだ。
それにしても、マラソン経験が浅い人の中には、
自分のマラソンペース、LTペースが分からないという人も少なくない。
ここは、僕も今頭を悩ませているところなのだが、
一度、『ペース設定』についてチームのみんなで勉強する機会があってもいいのかな、と思っている。
ちなみに、
「1km〇分〇秒」というペース設定が悪いといっているのではなく、
“そのペースを設定する根拠”があった上での「1km〇分〇秒ペース」というのなら全く問題ないと思っている。
「1km〇分〇秒ペース」という設定をする前に、
「なぜその設定タイムを設定するのか」というワンクッション、思考プロセスを挟んでほしい。
◆素足+シューズで10000m変化走

いつものごとく、御託をウジャウジャと並べたところで、今日の練習報告。
先週の竹田市ナイターで素足にシューズで走ったところ、まあまあクセになりそうな感覚があったので、今日も素足にシューズスタイル。
ランニング界隈でのインフルエンサー。
信州最速プロジェクトの牛山さんもオススメしているスタイルだ。
さて、今日は台風の影響で風は強かったが、一部区間だけ我慢すれば問題なし。
むしろ涼しい。
・3200mは3:45/kmペースで淡々と。
走り始めは身体が重く感じたが、リズムに乗り出すと気持ち良く力を使わずに走れた。
・2400mは3:35/kmペースで、これもラクに走り切れた。
3200mより身体が軽くなってきた感覚。
・1600mは3:25/kmペース。
少し動きが切り替わったが、それなりの余裕はあり、しっかり身体を動かせた。
・800mは3:15/kmペース。
ここもしっかり余裕を保ちつつ、動きのキレを意識して走れた。
・400mはフリーで67秒。
ラスト100mのキレは悪くなく、大きい動きで走り切れた。
・R = 400m Jogは2:00~2:05で5:00/kmペース。
このリカバリーJogを4:30/kmくらいで回せたら、なお効果があったと思う。
*10000m変化走
(3200m + 2400m + 1600m + 800m + 400m)
R = 400m Jog
Lap
11:58 (R=2:01)
-8:37 (R=2:00)
-5:28 (R=2:05)
-2:35 (R=2:01)
-1:07
Total = 37:51
ちなみに、時計は3200mを走っている時以外はほとんど見ず、感覚で走った。
タイムは後で確認したもの。
自分の感覚と実際のペースがほぼ一致しているのは、良い兆候。
全体的には、10000mという距離をリズム良く走り通せたので、ひとまず良かった。
基礎スタミナを付けてよりラクに走れるようにしたい。





甲子園のお土産せんべいとスイカの差し入れを頂いて解散。
練習後の疲れた体に染み渡る美味しさ。
ありがとうございました。