◆今週3度目のポイント練習
今週は、
水曜日のTeam阿蘇練習会『3000m + 2000m + 1000m』。
木曜日の竹田市ナイター『1500m + 5000m』。
と続いて、
本日土曜日の阿蘇クロカン30km走。
今週3度目のポイント練習となる。

しかし、中・強強度のワークアウトが続いているのであまり無理はしない。
走力アップには、疲労と上手く向き合いながら練習を重ねていくことが大事なわけだが、今日も黙々とクロカンを走りながら考えていたことがある。
◆ランニングは全身運動ではない
それは多分、「ランニングは全身運動ではない」ということ。
“ランニングは全身運動である”
と、昔から言われていて、僕自身もそれを信じて疑わなかった。
しかし、その常識すらも固定概念に過ぎないのかもしれない。
というのが、先週の気付きである。
(正確には、今まで何となく感じていたことを言葉に出来た)
例えば、2週間前に富士登山駅伝を走り、富士山御殿場ルートを往復した翌週の話。
僕は、富士山遠征の翌週水曜日から早速ポイント練習(8000m ペース走+1000m×2)を敢行した。
富士山の疲労は間違いなくあったのだが、走り始めると意外と身体は動いてくれた。
その原因は恐らく、“登山”と“平地でのランニング”では身体の使う場所が異なるという点だ。
登山で主に使ったのは、大殿筋(お尻)・前大腿筋(太もも前面)・上半身。
平地でのトラック練習では、主に脚力(ハムストリングス=太もも後面、ふくらはぎ)を使う。
すなわち、富士山翌週のトラック練習では、大殿筋・前大腿筋などを休ませつつも、脚力・心肺機能のトレーニングをしていたということになる。
どちらか一方が疲労困憊の状態でも、どちらか一方に余力があればトレーニングすることはできるのだ。
今週も同じ話で、
確かに水・木とトラックでのスピード練習が続いたが、今日のクロカン走ではまた身体の使う部分が違う。
今日は水・木のスピード練習でふくらはぎに張りが残っている状態だ。
しかし、本日のクロカン練習で主に大殿筋・大腿筋を使った走りを意識すれば、ふくらはぎを回復させつつもクロカンで基礎スタミナと脚力強化を図ることが出来る。
最近、僕はこれを
『ランニングスキルの細分化』
と呼んでいる。
ただ走るだけで全身が満遍なく鍛えられるわけではない。
そういう意味で、「ランニングは全身運動ではない」と言っているのだ。
今のこの練習が、自分の身体のどの機能を向上させているのか意識することが大事。
ランニングスキルを細分化することで、
“それぞれのスキルをどこで鍛え、どこで休ませるのか”
という、より適切なトレーニングスケジュールを組むことが出来る。
過度な休養、過度なトレーニングを防ぐことにも繋がる。
疲労に関しても同じで、
“ただ疲れている”
という考え方から、
“身体(あるいは精神)のどこの部分が疲れているのか”
という考え方を心掛けたい。
◆阿蘇クロカン練習15週目
さて、前置きが長くなり過ぎたが、ようやく今日のランに話題を移す。
本日も
30km XC Jog + 400m×1
という定番メニュー。
盆を過ぎた阿蘇の早朝は肌寒い。

1周目は身体の状態を確認しながらスローペースで走り始める。
同じTeam阿蘇のサメさんと並走してリラックス。
2周目以降は単独走で自分の感覚で気持ちよくペースアップして走った。
結果的に1周ごとに5秒/kmずつくらいペースアップ。

綺麗なペースアップ曲線を描いて走ることが出来た。
心拍数は体感よりちょっと高め。
慢性疲労が溜まっているのかもしれない。
前半はとにかく普段のJogのようにリラックスして淡々と走る。
6周(18km)走ったところで身体がリズム良く動くようになってきた。
そこからは4:30/kmペースから上げていった。
心肺・動きともにラク。
4:20/kmペース(13:00/周)になると少し集中力を高める必要があったが、それでもまだ余裕あり。
ラスト2周(6km)だけ頑張るイメージで、
12:54 – 12:08。
多少、脚にきていたが、余裕は保って最後まで気持ちよく走れた。

30km XC Jog = 2:21:17
Lap (1周3kmごと)
17:15
-15:14
-14:39
-14:28
-14:10
-13:50
-13:32
-13:06
-12:54
-12:08
+400mフォームアップ走=80秒
涼しくなってきたとはいえ、夏の間はまだ無理はせず、
確実に30km走り切る練習を積み重ねていこう。
秋口からペースを上げて走れればいいかな。