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ランニング日誌 Running Diary

御殿場・富士山遠征4日目 3日間で3回目の富士山頂登頂

◆3日連続富士山頂登頂

富士登山駅伝の翌日も朝4時半起床。

これまた毎年恒例らしい「来年の富士登山駅伝試走」

 

遠く熊本から参加する我々にとり、富士山での試走などはそう頻繁に出来ることではない。

そこで、富士登山駅伝の翌日に早速来年に向けた試走を行う。

御殿場口から再び、いや三度、富士山頂を目指して登るのだ。

 

山頂区間を走った組にとっては、3日連続の富士登山

 

朝の5時に宿を出発。

御殿場口へ車で向かった。

天候は快晴

いまからあそこに見える山頂・標高3600mを目指す。

ジゲさんが先頭を突っ走る。

ジゲさんは今回、4区区間2位

しかも1週間半の超短期集中トレーニングでしっかり結果を出された。

実力・調整力ともに並外れて凄い。

さらには、熊本城マラソン第1~2回(2012~2013)の優勝者

 

ただ、ひたすら無心で富士山御殿場ルートを登り続ける。

走れるところは走り、走れないところは歩く。

走るといっても、かなりの急登足が沈みやすい砂地質、ということもありスピードは出ない。

駅伝では、ここは4区のコースである。

悟りを開いてしまいそうな程、ただただ無心で登っていくと徐々に富士山の輪郭がはっきりと見えてくる。

あっという間に1~2時間経過したが、まだまだ山頂は遠い。

標高は上がり続け、3000m。

空が近い分、日差しを強く感じるようになってきた。

一昨日泊まった砂走館、再び。

ここからは、6区のコースだ。

既に3時間近く登り続けたところ。

 

富士山頂区間は歩いてもキツい

7.5合~山頂までがひたすら長く感じた。

脚力はほとんど持っていかれる。

 

後半かなりペースダウンしたものの、どうにかこうにか山頂到着。

4時間近くかかっただろうか。

3日連続の富士山頂登頂である。

 

山頂では、下界から持ってきた“かりんとう饅頭”がパンパンになっていた。

味には支障は全くなし、美味しく頂いた。

 

山頂で過ごしたのも束の間、浅間大社にてお土産を買った後、すぐに下山開始。

 

下山のスピードは速い。

小走りしている内にあっという間に7.5合まで下る。

テクニカルな下り路面も少しずつ慣れてきて、気持ちよく走れるようになってきた。

 

既に富士登山駅伝の本大会は終了しているため、もちろん交通整理員などはいない。

一般登山客とすれ違う際はスピードを落としてお互いに譲り合う。

こういう場面でのトレイルランナーひとりひとりの行いが、トレイルランナー全体の評価に良くも悪くも繋がる。

 

山頂で見た晴れ間から打って変わり、あたりがガスり始めた。

視界は閉ざされているが、これはこれで恰好良い景色だ。

そして、御殿場ルート名物大砂走り

駅伝では7区のルートとなる。

 

急斜面過ぎて、スピードが上がり続けて止まらない。

ある程度スピードに乗っていきながらも、タイミングよくブレーキをかけることも必要。

こればっかりは経験してみないと分からない感覚。

 

山道慣れ、いや、富士山慣れしていなければ上手く走ることはできないだろう。

そう考えると、鹿児島の国分自衛隊のように遠方参加で頻繁に富士山を試走できないチームが結果を出しているのは凄い

 

さて、大砂走りで下りの楽しさを堪能しながら富士山を駆け下る。

靴には砂が入り込みまくり、パンパン。

非常に重たい。

 

しかし、いちいちそんなことを気にしていたらキリがない。

絶え間なく砂はどんどん靴の中に入り込んでいく。

摩擦で靴はダメージを食らい続ける。

 

下山

今回2足目のシューズが逝った

 

 

1足目

 

 

2足目

 

富士登山駅伝では捨てる寸前の靴を使うのが良策である。

 

 

そんなこんなで、下山は1時間程で終了。

4時間かけて登ったのに、下りはこんなにもあっという間。

相当な急斜面であることが、ここからも分かる。

 

下山後もあまり時間はない。

砂だらけになった身体を銭湯で洗い流し、東京・羽田空港へ移動。

夜の便で熊本へ飛んだ。

 

夏の台風のように過ぎ去ったオトナの夏休み

御殿場・富士山遠征が終わった。

 

なかなか体験できない貴重な機会に恵まれた。

何より、意識・実力の高いチームの方々と一緒に時間を共有できたことが貴重だった。

自らの未熟さを改めて痛感した。

 

それは決して、走ることに限らない。

みな、市民ランナーとして仕事と両立させながら競技をしている

これは半端なことではない。

そこには、走力だけではない人間的な強さが確実にある。

 

今回サポートをいただいた方々にも感謝しきれない。

人との繋がりの中で、今この楽しいランニングライフを送らせてもらっているのだということを実感した。

 

 

“どう走るか”に正解はない。

しかし、“どう走っていたいか”という思いは今回のような経験をする度に、練り込まれ、強く深くなっていく。

それはまだ僕の頭では言葉にできないくらいのもの。

大抵、本当に大事なことは言葉に出来ない