◆安易な「スポーツで地域おこし」という言葉やいかに
今宵も『Team阿蘇』水曜練習会。
なんだか最近、あぴかの外周コースに人が増えてきた気がする。
ジョギングやウォーキングなど、各々のペースで身体を動かしている。
こういうスポーツフレンドリーな雰囲気が高まってくるとなんだか嬉しい。
別にそれは競技的なものじゃなくて良くて、ただ純粋に身体を動かすことを楽しもうという気持ち。
競技をする上でもこの意識は大事。
雰囲気を作るというのは、現場で草の根的な活動を根気強く続けていくことだ。
最近よく耳にするのだが、「スポーツで地域おこし」「この地域をスポーツの聖地にする」といった聞こえの良い言葉だけでは不十分だ。
土壌がしっかりしていないところに、ただ他所の真似事を持ち込んでも、簡単に上手くいくものではない。
別に誰に言っているわけでもないけれど。
◆400m×10 interval
さて、今日のメニューは
*400m×10 インターバル
陸上・中長距離界ではド定番のスピード養成トレーニングだ。
ペースは72~74秒(3:00~3:05/kmペース)。
リカバリーは200m Jogで「疾走時間と同じくらいの休憩時間」という設定。
リカバリー時間もしっかり走りながら回復させる。
3:00~3:05/kmのペースを身体に覚え込ませるのが目的だ。
18:50~
身体が重い状態でアップ開始。
動きはあまり良くないが、今日は強力な中学生達も一緒に走るので良い練習にしたいところ。
19:15 スタート
1本目は先頭を感覚で走って丁度71~72秒くらい。
動きは硬かったが、ペース感覚は悪くない。
2~3本目は少し余裕を持って走り、タイムは少し落ちて73~74秒。
4本目以降、身体が動くようになることを期待していたが、逆にここから本数を重ねるごとにキツくなっていく。
4~5本目は72秒でカバー。
ちなみにここまでリカバリー時間は59~66秒で設定より短め。
6本目以降は、中学生たちが離れ、単独走気味。
自分でペースを作る状況で、6~7本目は73秒で何とか回した。
8本目では、乳酸が溜まってもう止めたいくらい身体が動かなくなってきたが、74秒で粘る。
9本目は完全に単独走でタレてしまい、76秒かかる。
一番頑張るべきラスト2本目というところでタレてしまったのは後悔。
10本目は、9本目を抜かした中学生達が再合流し、何とか引っ張られて走り73秒。
中学生の速い子は65秒くらいで走っていたかな。
10本トータルでは負けなかったが、単発のスピードでは敵わない。
いや、でも自分もラスト1本くらいは65秒で上がるくらいじゃないといかんな。
7~10本目は、もがくような走りで久しぶりに心肺、動きともに追い込んだ。
ゴール後は少し倒れ込んだ。
ホントはこれ、疲れてるアピールみたいであまり好きじゃないんだけど…
とりあえず、3:00~3:05/kmペースで400m×10本走り切れたので良かった。
これで、3:10~3:15/kmペースに余裕が生まれると良いのだが…
結果
400m×10 (R=200m Jog)
…
72″ (R59″)
73″ (R62″)
74″ (R60″)
72″ (R59″)
72″ (R66″)
73″ (R72″)
73″ (R72″)
74″ (R67″)
76″ (R67″)
73″

◆走力レベルは違っても、速くなる原理は同じ
ダウンJogの時に、現役時代に10000mを29分台で走っていたサカタさんと話しながら一緒に走る。
10000mを29分台なんて、自分にとっては夢のような世界だ。
しかし、10000mを30分台の人が29分台で走るための練習も、10000mを35分台の人が34分台で走るための練習も本質的にやることは同じ。
走るペースが違うだけで、同じ練習をしているのだ。
そんな感じの話をした。
「走力レベルは違っても、速くなる原理は同じ」
ステップを踏んで、やることをしっかりやれば、その分だけ伸びるはず。
自分が速く走れないのを才能のせいにするのは、やることをしっかりやってからでも遅くはないだろう。
サカタさんは中学生達にも的確なアドバイスを送っていた。
僕も中学・高校時代、地域の大人達と一緒に練習する機会があったのだが、こうやって走りながら大人の話を聞くのが好きだったし、為になる話が多くて今も心に残っている。
今は僕が大人になって中学生達と一緒に走っているわけだが、少しでも彼らの為になる話をするなり、刺激を与える姿を見せるなり出来たらと思っている。