旅 Journey

北の大地で南の島の旧友と【日本縦断ラン #DAY 131-140 北海道】#旅ラン

日本縦断ラン #DAY 131 – 2015.8.10

攻撃力高めの北海道の虫

北海道・小樽市

 

小樽2日目

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4時半起床

 

目が覚めるとすぐに、ある違和感に気付く。

腕から顔から至る所が痒い。

 

ああ、虫に刺されたようだ

 

いや、痒いだけじゃない。

 

何故か視界が狭い

頭がぴくぴくと血管が脈打っている

 

どういう状況かとケータイで自分の顔を見てみる。

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な、何だこれは。

寝ている間にヤンキーにぶん殴られでもしたのか

 

いや。

コブかと思ったが、ただの虫刺されのようだ。

 

痛くはないが、視界も遮られていて煩わしい。

 

北海道の虫を侮るなかれ

 

手宮公園

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この日は夕方から友人と会う約束があるので、それまで再び小樽市内で時間を潰す。

 

調べてみると、近くに陸上競技場があるみたいなので一人練習でもしてみようかと思い立った。

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小高い丘の上にあるこの公園は、手宮公園という。

丘の上からは小樽市街が一望できる。

 

午前8時

まだ競技場に人はいない。

久しぶりにスピード練習でもしてみようか。

 

とはいえ、スピード感覚を思い出す程度だ。

トラックでの練習自体、2年以上やっていない。

 

まず、6km程走って身体を温める。

久しぶりに荷物を背負わずに走ってみると軽快さが段違いである。

一気に13kgの重りがなくなったわけであるから当然だ。

 

徐々にスピードを上げていき、感覚的に1km4分弱のペースまで上げた。

いつもの1km6分ペースの走りとは使う筋肉が違うので、良い刺激になる。

 

それから200mのインターバルなどをやってみようと思ったが、

その頃から続々と地元の中高生合宿中の大学生アスリートが競技場にやってきて

キレキレの見事な動きを披露する。

 

その中で練習するのがなんだか惨めになってきたので、練習は切り上げ。

若きアスリート達の練習を見学していた。

 

部活動らしい集団行動。声掛け。談笑。

自分自身の陸上部時代を思い出して少し懐かしい気分になる。

 

今でこそ自分のペースで好き勝手に走っているが、

今更ながらチームで一丸となって競技として走るのも良いなあと最近思う。

 

旧友との再会

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夕方から同郷の旧友と会う。

現在、海上保安庁で働いている彼は高校時代の陸上部の後輩だ。

元々しっかりしている人物だったが、2年ぶりに会ってさらに逞しくなったようだ。

 

流石、海の男

身体もごつくなっていた。

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それから、出身高校こそ違ったが同じく奄美の陸上仲間とも再会。

 

さらには、彼女の職場の方々が僕の歓迎会を企画してくれて、

この日の晩餐は贅沢な海鮮料理三昧

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小樽の海の幸を堪能する。

北の冷海で育まれた新鮮な魚介は絶品である。

 

職場の方々も気さくな方ばかりで、賑やかで楽しい時間を過ごした。

行く先々で素敵な方々に良くしてもらって感謝しかない。

ありがとうございました。

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[131日目・走歩行距離:11km]

 

日本縦断ラン #DAY 132 – 2015.8.11

北の大地で南の島の旧友と

北海道・小樽市

 

小樽3日目

せっかくの旧友との再会なので、この日まで彼らとゆっくり過ごす。

新しい人との出会いも良いが、昔からの友人との再会も大事にしたい。

やはり同郷の友人とは波長が合う

 

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陸上部出身の我々らしく、早朝に3人でランニングへ。

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会話しながらゆっくり走り、30分程軽く汗を流した。

みずみずしい空気の中、小樽の小高い丘を走る。

 

爽やかな朝だ。

 

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午後は積丹半島(しゃこたんはんとう)へドライブ。

 

手つかずの山道を越えた先にある積丹岬から見下ろす日本海は青く澄んでいた。

海が綺麗なのは南国の島だけではない。

 

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夜は北海道名物・スープカレーを食べ、温泉へ。

 

もうとことんユルユルな一日である。

同郷の友人と過ごしていると、一層リラックスしてしまう。

昔話などにも花を咲かせ、ゆるりと穏やかな時間を過ごす。

 

北の大地で奄美の友人とこうして時間を過ごしているのが不思議な気分だ。

 

ところで、久しぶりに同郷の友人と話して思った。

奄美人は喋るのが遅い

(もちろん、自分も含めて)

 

のんびりしたこの空気感が心地良い。

肩の力が自然と抜けてラクになる。

 

贅沢な時間をありがとう。

これでまた明日から頑張れる。

 

[132日目・走歩行距離:6km]

 

日本縦断ラン #DAY 133 – 2015.8.12

ランナー同士の無言の会話

北海道・小樽市 → 北海道・札幌市

 

小樽市発

3日間ゆっくり過ごした小樽を発つ。

 

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今日はお隣の札幌市へ向かう。

いよいよ北の大都会だ。

 

札幌までは、37km程。

一日で十分に走れる距離ではある。

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しばらく海沿いの坂道を走る。

天気は快晴。

水平線が伸びているのが綺麗に見える。

 

昨日、ゆっくり温泉に入ったので、身体の疲労は抜けている。

気になるのは、足の裏に張りがあることくらいだ。

1km5分50秒程のペースで淡々と走る。

 

ランナー同士の無言の会話

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札幌までの道をひたすらと走ていると、やたらとランナーとすれ違う

 

というのも、実は北海道マラソンが今月末に控えているのだ。

 

北海道マラソンまであと約2週間

参加するランナー達は、恐らく最後の追い込み練習に差し掛かっている頃だろう。

道理ですれ違うランナーが多いわけである。

 

兎も角、そうしたランナーの姿を見ながら走っていると、こちらも元気が出てくる。

 

そんな中、一人の男性ランナーが前方に見えた。

 

ペースは僕よりも遅いようで、どんどんその男性ランナーの姿が大きくなってくる。

僕は軽く頭を下げて、そのランナーを追い越した。

 

それからしばらくすると、後方から足音が聞こえてきた。

次第に足音は大きくなっていく。

 

そう、男性ランナーが巻き返してきたのだ。

 

それから僕を追い越すかと思いきや、僕の斜め後ろにぴたりと位置付けた

 

「何っ」

 

言葉には出さない。

 

それから二人の並走はしばらく続く。

お互いに口は聞かないが、明らかに意識している。

 

すると、その男性ランナーは急にスピードを上げて僕を抜き去った

 

「何っ」

 

少し驚いたが、僕は自分のペースを守って淡々と走り続けた。

 

しばらくすると、その男性ランナーの姿が再び大きくなってくる。

僕は一気に追い越そうとスピードを上げた。

 

ところが、その男性ランナーは食い下がってきた

 

むむ。

 

少しムキになってしまいそうだったが、

別に勝負ではないから無理に引き離さなくても良いか。

 

そうして二人の並走は続く。

 

未だにお互いに口は聞かない

ただ相手の息遣いと足音を聞きながら走っている。

 

これがランナー同士の会話だ。

 

こういう状況が5km程続いて、男性ランナーは道を左に折れた。

 

「どうも」

 

「頑張ってください」

 

「ありがとうございます」

 

その時に初めて我々は言葉を交わした。

 

その男性ランナーは僕のバックパックに書かれている「日本縦断ラン」の文字をずっと目にしていたはずだが、そのことには触れなかった。

そして、僕らはお互いの名前も知らないままに別れた。

 

だが言葉で話すよりも多くのことを語り合った気がする。

 

札幌市

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道中、休憩を一度挟んで札幌市に到着

時刻は17時になっていた。

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やはり北の大都会

 

車通りも人通りも段違いに増えた。

背の高い建物が立ち並び、信号に足止めされる回数も増える。

 

都会らしいお洒落な服装に身を包んだ若者たち。

颯爽と歩いているサラリーマン。

仕事終わりの時間帯で街は慌ただしくなってくる。

 

「都会に来た」

という実感が湧いてきて、すぐそれに慣れた。

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宿は全く決めていなかった。

 

ネットで札幌のゲストハウスを検索してみると結構その数は多い。

せっかくゲストハウスがあるなら人に会いに行こうと思い予約をとった。

 

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こちらが本日のお宿。

「つむり庵」

 

清潔な寝室とリビングはゆっくり休むのに最適だ。

騒がしすぎない感じで居心地が良い。

 

若いオーナーが気さくに出迎えてくれる。

 

朝食付きで一泊2980円(ドミトリー)。

 

ジュエリーアーティストの方やメキシコから来た旅人と話したりして夜を過ごした。

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[133日目・走歩行距離:35km]

 

日本縦断ラン #DAY 134 – 2015.8.13

北海道・札幌市

 

札幌市2日目

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午前中は「つむり庵」のリビングでオーナーや他のゲスト達と話したり、ブログ更新をしたりして過ごす。

それから13時に宿を発つ。

 

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今日は札幌市内でいくつか足を運びたいところがあるので、市内を散策する程度だ。

 

札幌市内と言っても広大だ。

 

地図を確認してみると目的地は結構離れている

 

これは今日も意外と走り回ることになるかもしれない。

札幌市は軽い散歩の気持ちで見て回れるほど狭い街ではないようだ。

 

ちんとんけん

6km程移動してまず訪れたのはこちら。

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「ちんとんけん」

札幌市中心から少し南の平岸というところにある。

 

カナダの語学学校に行っていたときに知り合った友人の親御さんが営んでいるラーメン店だ。

 

そんな不思議な繋がりで訪れたのであるが、店長はとても良くしてくれチャーハンギョーザまで差し入れてくれた。

 

もちろんラーメンも美味い。

肝心の写真を撮り忘れたが、本場の札幌味噌ラーメンを食べることが出来て良かった。

 

ありがとうございました。

 

Mr. Bicycle

次は、平岸からさらに12km程離れたところにある平岡公園に向かう。

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その平岡公園の近くにある「Mr. Bicycle」

自転車屋さんと思わせの、床屋さんである。

 

実はここ、日本一周チャリダー北海道一周チャリダーなどの旅人の聖地だ。

なんとここのオーナーは旅をしているチャリダーに対して無料でカットと顔剃りをしてくれるというのだ。

 

紳士な雰囲気漂うオーナーもかつて自転車で北海道一周日本一周をした経験があり、旅をしているチャリダーにとても親切にしてくれる。

僕はチャリダーではないが、「日本縦断ランナー」ということで温かく出迎えてもらった。

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オーナーの手技は巧そのもの。

一つ一つの手さばきが熟練されている。

 

顔剃りは人生で一番気持ち良かった。

二ヶ月半伸ばした髪もようやく切ってもらい、毛髪の軽量化を果たした。

これで明日からまた頑張れる。

 

さらには寝床明日の朝食の提供までしてくれた。

 

本当に紳士である。

ありがとうございます。

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夜はこちらのアウトドアベッドで寝させてもらった。

 

[134日目・走歩行距離:18km]

 

日本縦断ラン #DAY 135 – 2015.8.14

Mr.BicycleのTシャツで繋がる縁

北海道・札幌市 → 北海道・江別市

 

札幌市発

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今朝は「Mr. Bicycle」のマスターに朝食を賄ってもらう。

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記念に頂いたTシャツには、手縫いで「No.287」と書かれてある。

 

実はこの「287」という数字。

これまでに「Mr. Bicycle」を訪れ、Tシャツを手にした旅人の数である。

 

つまり僕はこの限定Tシャツを手に入れた287人目の旅人ということになる。

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このTシャツを着た旅人たちが世界のどこかで巡り合うことをマスターは期待している。

 

壮大で素敵な試みだ。

 

僕も微力ながら手伝わせていただく。

ありがとうございました。

 

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天気は快晴

夏らしい深い青空に厚い雲が浮いている。

 

朝食を食べたばかりだったので、まずは朝食を消化させるつもりでゆっくりと走る。

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肌を刺すような陽光を浴びながら走る。

ただ、空気が乾いているので、北海道に入ったばかりの時分と比べると不快感は少ない。

 

今日は隣町の江別市へ向けて走る。

 

江別市

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やがて、12号線に合流する。

この道を北上して江別市岩見沢市美唄市滝川市としばらく内陸のルートをとる。

 

やはりランナーを目にする頻度が多い。

すれ違い様に軽く挨拶などして元気を貰う。

 

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高いビルが減り、道の脇には牧場や田畑が広がり始める。

畜産系の大学の横を通ると牛がたくさん飼育されている。

 

「ああ、北海道に来たのだなあ」

と感慨深い。

 

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間もなく、建物が増え出し景色が再び都会のものに変わった。

江別市に到着である。

 

午後は休憩出来そうな場所へ移動して、ブログ記事編集などの作業をして過ごす。

 

夕食はいつものように値引き惣菜を買うためにスーパーへ。

 

それにしても、北海道の夜はだいぶ冷え込んできた。

Tシャツ一枚では結構辛い

 

北海道では、お盆明けから夜が寒くなるというのは本当らしい。

 

そして今夜は閉店後スーパーのベンチで眠る。

外の空気は肌寒いが、寝袋に包まっていればちょうど良いくらいだ。

 

虫が少ないのが幸いだ。

 

[135日目・走歩行距離:21km]

 

日本縦断ラン #DAY 136 – 2015.8.15

初・警察に声をかけられる。

北海道・江別市 → 北海道・岩見沢市

 

江別市発

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昨晩、江別市内のスーパーで寝ていると、とうとう警察に声をかけられた

これまでは野宿をしていても奇跡的に警察に声をかけられたことは一度もなかったのだ。

 

だが、熟睡だった僕は完全に寝ぼけていた

何時頃の出来事だったかも覚えていないし、

何と受け答えしたかもあまり覚えていない。

 

もしかしたら凄く失礼な態度をとっていたかもしれない。

申し訳ない。

 

確か

「今日だけだったらいいよ」

的なことを言ってもらって切り抜けたと思う。

 

寛容な方々だった。

 

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そして、翌朝5時半起床

 

起きて間もなく雨が降り出した

が、雲は厚くないのですぐ止むだろう。

 

案の定、7時過ぎには雨は止み陽光が差してきた。

 

ムシムシした空気の中、走り始めた。

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すぐに背の高い建造物は減り、あたりは広い牧場や田園が広がる。

 

そして直線道路が多い。

ずっと変わらない景色の中、自分が進んでいる感覚があまりない。

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10km程このような直線道路が続く。

 

後半は脚が固まり始め、さらには日差しによるダメージも重なりかなりくたびれた。

 

岩見沢市

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19km走り、岩見沢市に到着。

再び商業施設が増え始め、とりあえず一息つく。

 

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岩見沢駅に到着後、事前に会う約束をしていた日端さんと合流。

父の大学時代の友人である。

 

早速、昼食に連れて行ってもらいラーメンを食べた。

言葉通り、生き返る。

 

それから日端さんは岩見沢市内を紹介して回ってくれた。

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「宝水ワイナリー」は、山奥にあるにも関わらず人で溢れていた。

 

辺り一面に広がるのは、全てブドウ畑である。

木造のおしゃれなワイナリーの中では定期的にマルシェなどのイベントをやっているようだ。

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大人気のブドウソースをかけたソフトクリームを食べて宝水ワイナリーを後にした。

 

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次に向かったのは、ここ北海道の老舗酒造・小林酒造の歴史展。

 

あたり一帯に酒蔵がずらりと立ち並んでいる。

創業1878年

130年の歴史が今にしっかり息づいているようだった。

 

それから日端さんのご自宅へ。

とても面倒見の良い奥さんが出迎えてくれ、ゆっくりお風呂にも入らせていただいた。

温かいおもてなしに心が休まる。

 

夕方までゆっくり過ごした後、焼き肉に連れて行ってもらう。

何とまた贅沢な。

 

北海道に来てからまだ食べていなかった例のあれ。

ついに「ジンギスカン」を食べることが出来る。

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驚くほど肉厚

もちろん店によっても違うのだろうが、噛み応えがあって美味しかった。

 

たっぷり食べさせてもらい、壊れた筋繊維が一気に回復したような気がする。

 

ご馳走様でした。

 

この日の夜は日端さんのお家でゆっくり休ませてもらう。

至れり尽くせりのおもてなしをしてもらい、感謝の限りである。

 

[136日目・走歩行距離:23km]

 

日本縦断ラン #DAY 137 – 2015.8.16

日本一長い直線道路

北海道・岩見沢市 → 北海道・美唄市

 

岩見沢市発

日端さん宅で午前中はゆっくりさせていただく。

さらに、朝からご馳走を振る舞ってもらった。

奥さんご自慢のスムージーも美味しくいただいた。

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たっぷり食べた後、昼前に岩見沢を発つ

 

満腹になるまで食べたものだから身体が重い。

最初は朝食を消化させるつもりで歩く。

 

今日の目的地は、お隣の美唄市(びばいし)

距離にして20kmもないので、のんびりと行こう。

 

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少し雲は見えるものの昼過ぎからは日差しが強まってきた。

 

相変わらず無情に伸びる直線道路を淡々と走る。

ペースは1km6分半

朝食が消化され、徐々に身体が軽くなってきた。

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ほどなくして現れた道の駅・三笠

この日はお盆最終日だったのでかなりの人でごった返していた。

 

道の駅で声をかけてくれたおじさんは車で日本を何周もしているそうだ。

旅人の多い北海道では、そこら中に日本一周をしている人がいる。

本州ではちょっと考え難い状況だが、もうだいぶ慣れてきた。

 

美唄市(びばいし)

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美唄市(びばいし)に入る。

景色は相変わらずの直線道路と両脇に広がる田畑。

 

それもそのはず。

ここは日本一長い直線道路なのだ。

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その距離は29.2km

 

目の前にある道なのだから、景色が変わらず辛いとも言っていられない。

 

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よく考えたら、2kmの周回コースで30km以上走る練習もよくするし、

もっと言えば、屋内ジムのランニングマシーンで30km以上走ったこともある。

 

そういう状況で走るときは、

走っていることを忘れるくらい妄想にふけっていると良い

 

妄想しているうちに気が付いたら

「あれ、もうこんなにも走ったのか」

という感覚がベストだ。

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美唄市街に到着。

国道12号線沿いには商業施設が立ち並ぶが、少しそこから外れると美しい田園風景が広がる。

 

いつものようにスーパーの休憩スペースで作業に移る。

これから夜の値下げまで粘るのだ。

 

粘っていると、お店の人から差し入れをもらった。

 

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こんなにセコい事をしているのに何だか申し訳ない。

しかし、有難く頂いた。

 

閉店後は周辺の軒下で寝た。

広い駐車場にはヤンキーらしき集団がいたので隠れるようにして寝た。

 

[137日目・走歩行距離:18km]

 

日本縦断ラン #DAY 138 – 2015.8.17

稲の成長とともに旅をしてきた

北海道・美唄市 → 北海道・滝川市

 

美唄市発

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4時半カラスの鳴き声で目覚める。

見上げると、向こうの電線からこちらの電線までおびただしいほどのカラスが集っている。

 

思い返してみると、北海道のカラスはかなり賢くてしつこい

走っている時にも、先回りして僕の荷物を狙ってくるし、車道の真ん中でも堂々と佇んでいる。

あまり人間に臆することが無いようだ。

 

今朝は幸いにも何も危害は受けなかったが、早いところその場を離れた。

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6時に美唄市を発ち、走り始める。

今日の目的地は滝川市

距離にして26km程度。

 

再びあの日本一長い直線道路に入る。

 

早朝かつ霧がかっているので涼しい。

走るのには絶好のコンディションだ。

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道の脇に広がる田園は黄金色を帯びてきた。

 

「日本縦断ラン」を始めた頃、稲は若々しい黄緑色に輝いていた。

 

あれから4ヶ月半

稲の成長と共に走ってきた。

自分も何か実らせたいところではあるが・・・。

 

砂川市

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滝川市の手前の砂川市にて一旦休憩。

 

やはり野宿では熟睡できなかったのだろう。

ひどい眠気が襲ってきた。

 

駅でしばらく仮眠をとって次のランに備える。

 

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仮眠後、ラン再開。

正午を過ぎてから猛烈な日差しが降り注いだ。

 

滝川市までもう残り8kmしかなかったので、手短に走ってしまった。

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日本一長い直線道路から脱線し、滝川市街地へ向かう。

 

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雄大な空知川に架かる橋を越えると、滝川市の街並みが見えてくる。

北海道らしく広々とした道路が真っ直ぐ伸びていて、市街全体も広大だ。

 

それから遅めの昼食をとり、この日もPC作業にふける。

Wi-Fi使い放題のカフェがあったので、そこで夜まで籠城。

 

その後、スーパーで夕食を済ませる。

すっかり暗くなった外は思った以上に冷え込んでいた。

さらに雨が降り出しそうな空模様だったので、雨をしのげそうな場所を探して野宿した。

 

[138日目・走歩行距離:28km]

 

日本縦断ラン #DAY 139 – 2015.8.18

本とマンガを読み漁る雨の一日

北海道・滝川市

 

滝川市2日目

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午前5時前に起床。

昨晩は弱い雨が降った。

 

僕はスーパーの軒下に寝ていたが、幸いにも雨には濡れていなかった。

 

しかし今朝の空気はかなり冷え込んでいて、また湿っている。

これは近いうちに雨が降りそうだ。

 

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とりあえず寒かったので屋内を探して歩き始める。

 

歩き始めるとほぼ同時に、予想通り柔らかな雨が降ってきた。

 

閑散とした早朝の商店街を歩きながら、さらさらと地面をなでるような雨の音を聞く。

 

まだ8月の半ばだというのに、早朝の北海道の空気は身体を芯から冷やす。

盆明けを境に全く季節が変わってしまったようだ。

 

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次第に雨足が強くなったので僕はとりあえず滝川駅に避難した。

灰色の雲が分厚く堆積されていて、なかなか止みそうにない。

 

よし。

今日はここに停滞だ

 

結果的にこの判断は正しかった。

この日は一日中、そして翌日の昼までずっと雨が降り続けたからだ。

 

駅で本をまるごと一冊読んだ後、近くのコインランドリーに置いてあるマンガを読み漁る。

 

走れないなりに有意義に時間を過ごせたかと思う。

 

[139日目・走歩行距離:3km]

 

日本縦断ラン #DAY 140 – 2015.8.19

スター・ウォーズな星空

北海道・滝川市 → 北海道・北竜町

 

滝川市発

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昨晩は滝川駅前のベンチで寝た。

昨日から降り続けている雨はまだ止まない。

 

先週、道東でも記録的な大雨があったというから少し心配になった。

 

まあ様子を見ながら走ってみよう。

 

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今日は日本海側の留萌方面へ向けて走り、雨竜町北竜町と進む。

 

昨日身体を休めたので、良く身体は動く。

1km5分台のペースで歩を進める。

 

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走っていくうちに雨がさらに強くなってきた。

大型車は高い水しぶきを巻き上げて僕の横を通過する。

僕はその水しぶきを豪快に浴びるのだが、既にびしょ濡れなのでまあ良い。

 

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道の両脇には田園風景が拡がりだした。

水をたっぷりと蓄え、うっすらと黄金色に輝いている。

 

雨竜町

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15km走って、道の駅・雨竜に到着。

 

ひとまず道の駅で着替えを済ませて休憩する。

 

雨竜米が特産品である。

道理で田んぼが多いわけだ。

 

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施設内のレストランは高めだったので諦め、雨竜米揚げパンを食べて昼食とする。

 

休憩を終え、昼過ぎから走りを再開。

雨は未だ止まず

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久しぶりに合羽を着て出走した。

本来夏の時期は合羽を着て走ると蒸し暑くて仕方ないのだが、北海道のこの涼しさなら大丈夫そうだ。

 

北竜町

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さらに10km程走ると、北竜町に到着。

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街に入るや否や広大なひまわり畑が出迎えてくれた。

 

北竜町はひまわりの町である。

 

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どこもかしこもひまわり一色

 

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サンフラワーパークでは見渡す限りにひまわり畑が広がっている。

ただ少し時期が遅かったか、既に枯れてしまった花も見受けられた。

 

まだ8月なのに。

 

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道の駅・北竜に到着。

ここでも驚かされた。

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噴水竜の門ファンタジックなお城

まるで遊園地のような道の駅だ。

 

その上、温泉無料で休憩できる大広間もあり快適だ。

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一日中雨に打たれていたので、温泉にゆっくり入りそれから大広間でゆっくり寛ぐ。

 

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夕食は少し贅沢をしてひまわりライス黒米を使用した天丼定食

 

朝・昼まともに食べてないので良いでしょう。

 

さて、今晩の寝床であるが、施設が締め切られてしまったので、頼りにしていた廊下の椅子も使えなくなってしまった。

 

夕方には雨は止んでいたが、夜にまた降り出すかもしれない。

屋根があるところで寝たいところだが意外とない。

 

かろうじて雨をしのげそうなのは、あの竜の門なのだが。

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・・・。

 

一晩中この不気味な竜の視線を浴びながら寝るのも嫌だったので、結局その先のバス停を探しに歩き始めた。

 

10時を過ぎた北竜町は真っ暗闇だ。

かろうじて国道沿いの街灯が道を照らしているが、足元は視認できない。

 

しかし見上げてみると、日中の雨雲は綺麗に流れて行って満天の星空が広がっていた。

スター・ウォーズの背景さながらである。

 

30分程歩くと、希望の光・セイコーマートの店内が暗闇に浮かび上がった。

 

この状況ではコンビニ一つ見つけた時の安心感が半端ではない。

 

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今夜の寝床はその隣にあったこちらのバス停。

サイズと言い、清潔さと言い、申し分ない。

 

[140日目・走歩行距離:27km]