旅 Journey

1週間ぶりの風呂は気持ちよすぎた【日本縦断ラン #DAY 101-110 秋田→青森】#旅ラン

日本縦断ラン #DAY 101 – 2015.7.11

<101日目(7/11)>

秋田県・仙北市田沢湖 → 秋田県・仙北市角館

 

田沢湖発

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寒さに凍えながら、田沢湖の夜を過ごす。

3時過ぎに冷え込みがピークに達し何度も目が覚めたが、外はまだ暗い。

 

4時前にようやくぼんやり明るくなってきたので、そそくさと出発する。

 

脳をしっかり休めないと身体も動かない。

やはり睡眠は大事だ。

 

夜が更けていく中、山間の道を歩き始めた。

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歩きながら少しずつ温まり、時が経つとともに気温も上昇してきた。

それでも気温は13℃であったが。

 

恐らく3時頃の気温は10℃をきっていただろう。

 

刺巻駅

5km程歩いたところで、屋根と壁のある駅を発見。

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刺巻駅

 

昨晩はほとんど休めなかったので、ここで眠り直し

 

土曜の朝なので人は少なかったが、数名、おそらく部活動へ行くであろう高校生が電車に乗っていく。

 

まだ7時にもなっていないのに感心する。

 

その彼らに僕は変な目で見られるのだが。

 

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仮眠をとった後、9時再出発

 

走り始めから随分と体が軽かった。

 

僕が体調を確認する指標の一つとして、「足のむくみ」というのがある。

 

足のむくみがないときは、接地の感覚が心地良く軽快に走れるのだ。

 

この時も、足のむくみが少なくシューズに余裕があった

 

ペースは1km5分半を切っているが、速いという感覚はない。

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相変わらずのだだっ広い田園風景の中を走っていく。

 

どこまでも続きそうなその田畑の上には、絵のように澄んだ青い空が広がっている。

 

角館(かくのだて)

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15km程走って辿り着いたのは、角館(かくのだて)という町。

 

なんだか時代劇に出てきそうな武家屋敷が目に入ってくる。

 

角館は「みちのくの小京都」と言われ、秋田県屈指の観光名所であるのだが、

恥ずかしながら僕はその存在を知らずにこの町にやってきた。

 

どうりで道中、観光バスと多くすれ違ったわけだ。

 

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奥に進むと武家屋敷がずらりと立ち並ぶ区画に入る。

 

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町全体が江戸時代の情緒を再現している。

 

川沿いに伸びる桜並木も見事である。

 

現在も住居として使われている武家屋敷もあり、公開されているものと未公開のものがある。

 

そこに垣間見える現代の風景が程良くリアリティを生んでいる

嘘っぽい時代劇のセットとは違う。

 

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武家屋敷が立ち並ぶ区画を離れても、駅や民家、小さな商店も昔ながらの景観を見せる。

 

町全体が一つの観光地を創り上げていて見事だ

 

今夜はこの角館の江戸情緒に浸りながら、ベンチで休む。

 

田沢湖ほど山に囲まれてはいないので、夜は昨日ほど冷え込まなかった。

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[101日目・走歩行距離:23km]

 

日本縦断ラン #DAY 102 – 2015.7.12

日本語って奥深い

秋田県・仙北市角館 → 秋田県・秋田市和田

 

角館発

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5時起床

なんだか今日も身体は軽そうだ。

 

角館を後にして、西へ進み、秋田市を目指す

ここから秋田市まではほとんど店はないから、一気に走ってしまうのが良さそうだ。

 

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案の定、身体は軽い

アップダウンが続くコースにおいて、

1km5分台のペースで淡々と走れている。

 

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それにしても、秋田の内陸の風景はほとんど変化がない

 

このように果てしなく広がる田園風景か、深い森に覆われた山道である。

 

これらの景色が交互に眼前を過ぎていく。

 

実は単調な景色は、上手くリズムに乗りさえすれば集中しやすい

 

この時も、特に気が紛れることなく一気に21km走り切った。

 

道の駅 協和

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道の駅 協和で休憩をとる。

 

これまたかなり広い。

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陶芸体験やグランドゴルフ場などのレジャー施設と一体化しており、もはや単なる休憩場所ではない。

 

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朝食と昼食を兼ねて山菜そばを頂く。

お店のおばちゃんが少しまけてくれた。

 

さらに“ババヘラ”なるアイスを頂く。

 

“ババヘラ”とは、秋田県に出没するアイス売りのおばさんたちのことである。

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また、他の秋田の人から話しかけたりもしたのだが参った。

 

秋田弁、聞き取れない

 

ようやく岩手弁に慣れてきたところだったが、秋田弁はまた全然違うのである。

 

イントネーション云々ではなく、聞いたこともない単語や接続詞が聞こえてくる。

 

日本語って奥深い。

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秋田市

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協和を発ち、さらに西へと進んで行く。

 

時刻は正午を過ぎ、強烈な日差しが降り注ぐ。

気温はこの秋田でも30℃を超えた

 

だが、その酷暑の中でもペースは遅くない。

1km5分台でアップダウンをしっかり走れている。

 

やはり夏男。

 

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15km程走り、秋田市に到着

 

しかし、足を止めたのは秋田市の中心街からは15km程離れた和田駅の近く。

 

街に出る前に、ここらで静かに一泊する。

 

いつものようにスーパーで夕食を済ませ、閉店後のベンチで休ませていただく

 

今夜も星が良く見える

目を凝らすと銀の塵が続々と浮かび上がってきて夜空全体をそれらが覆っていく。

 

星空を眺めながら寝るのは、郊外で野宿をするときの楽しみだ。

 

[102日目・走歩行距離:39km]

 

日本縦断ラン #DAY 103 – 2015.7.13

2ヶ月ぶりに浴びる日本海の風

秋田県・秋田市和田 → 秋田県・秋田市土崎

 

和田発

昨晩は秋田市和田のイオンで休んだ。

5時頃から散歩を始める地元のおばちゃん達が鳴らす足音で目が覚める。

 

昨日で4日連続の野宿だったので、あまり疲れが抜けていない気がする。

野宿だとどうしてもぐっすり眠れない。

 

そろそろ布団で寝たいところだが。

いや、せめて室内で寝たい。

 

秋田市街地までは13km程

 

走り始めると身体は割と良く動く。

起伏のある道を1km5分台のペースで走る。

 

そして6km走ったところでファミリーマートを発見。

休憩スペースがあったので、昨日切れてしまった携帯の充電も兼ねてそこへ寄る。

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それにしても、この休憩スペースの広さたるや

およそコンビニのものとは思えない。

 

なんと30席もあるらしい。

もはやカフェだ。

 

しかも、平日の朝ということもあってか利用者は少なく広々と使えた。

 

そもそも秋田や岩手などの面積が広い地域は、あらゆる施設が広いのだ。

同様に駐車場スペースも広い

ここらでは、福岡のように駐車場を探し回ることはあまりないのだろう。

 

秋田市

充電などを終え、再び出発。

 

12時を過ぎて日が強烈に照り付ける。

さらに、市街地が近づくにつれ建物や車のこもった熱気がたちこめてくる。

 

汗はとめどなく流れ、さすがに意識が朦朧としてきた。

 

それでも距離が短かったのが幸いで、7km走って秋田駅に到着した。

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駅周辺は店も多く賑やかだ。

 

「アルヴェ」というビルの名前の由来は、

秋田弁の「あるべ」をカタカナにしただけらしい。

 

それで格好良く聞こえるから面白い。

 

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駅から少し離れると人が急激に減り少し寂しい。

 

だが、この秋田市の中心にあって下町情緒を残す通りがいくつかあり、歩いていて楽しい。

 

それでも、やはり店が少ない。

 

昼食がとれる場所を探す。

おそらく国道沿いならあるだろう。

 

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と、無事にラーメン屋で昼食をとることはできたのだが、そこそこ秋田市の中心から離れてしまった

 

駅まで戻ってもっとゆっくり見て回ろうかとも思ったが、先に進むことにした。

 

これでまたしばらく野宿の日々が続くことになりそうだ。

 

土崎

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秋田市の北部に位置する土崎で足を止める。

 

土崎港は、秋田を代表する港だ。

 

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ここに来て久々に日本海の風を浴びた。

 

日本海沿いを走るのは新潟の糸魚川以来であるから、実に2ヶ月ぶりだ。

 

この日は海を目にすることはなかったが、ほんのりと磯の香りが風に乗ってくる。

 

今晩は地元のスーパー・ITOKUで夕食を済ませ、閉店後のベンチで寝る。

 

山間部に吹く風とは違い、少し生温かい海風を浴びながら夜を過ごした。

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[103日目・走歩行距離:19km]

 

日本縦断ラン #DAY 104 – 2015.7.14

<104日目(7/14)>

秋田県・秋田市土崎 → 秋田県・男鹿市

 

土崎発

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秋田市の土崎を出発する。

 

空は雲に覆われ、今にも雨が降り出しそうな天気である。

 

休養日にしようかと迷ったが、ゆっくり休める場所も近くになさそうなので、先へ進むことに。

 

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秋田市を抜けて、次に向かうのは男鹿市

なまはげで有名な町だ。

 

さて、多少の疲労感はあるが、1km5分台のペースで走れている。

 

秋田市を抜けたあたりから景色は変わり、道の両脇には林が茂ってきた。

それほど深い森ではない。

 

その頃から、空が耐えかねたように雨が降り始めた。

 

早いところ、雨宿りできる場所へ行かなければ。

 

潟上市、道の駅 天王

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そうして辿り着いたのは、潟上市にある道の駅 天王

 

ここもまた、かなり広い敷地を持つ。

 

温泉運動場レストランなど各レジャー施設が広々と整備されている。

 

地元の食材を売る食菜館には人が多いが、観光客らしき人は少ないようだ。

 

よく見ると、地元の人と思われる人がほとんどである。

 

平日ということを考慮しても、もう少し観光客がいても良い気がする。

 

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ちなみにこの道の駅は、スサノオノミコトを祀っているのだとか。

マスコットキャラクターは、スサノンである。

 

最近、日本神話を読み直したのだが、神話はあらゆる地域に根付いているので旅とセットで読んでみると面白い。

 

男鹿市

休憩を終え、潟上市から男鹿市へ向けて走る。

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間もなく、巨大な二体のなまはげが出迎えてくれた。

 

なかなかの迫力だ。

 

男鹿市街へは、ここからさらに10km程先にある。

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道の脇には、なまはげを祀る神社が何度か姿を見せる

 

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そうしてしばらく走ると海沿いの道になり、半島の姿がはっきりと見えてきた

 

空は厚い雲に覆われ、荒れ気味の日本海が堤防にその波を打ち付けている。

 

太平洋の穏やかな海とは対照的である。

 

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そうして浜風を浴びながら海沿いを走り続け、男鹿駅に到着

 

地元の高校生が駅で電車を待っている。

やはりここでも僕は変な目で見られるのであった。

 

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このまま海岸沿いに走ることも考えたが、地図を見ると相当険しく長い道に見える。

 

結局ある種の妥協をして、半島の根本を突っ切っていくことにした。

 

2km程道を引き返し、国道に戻る

 

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今夜も再びITOKUさんで夕食を済ませ、寝床は男鹿駅の一つ手前の羽立駅

 

6日連続の野宿だった。

 

[104日目・走歩行距離:32km]

 

日本縦断ラン #DAY 105 – 2015.7.15

1週間ぶりの風呂は気持ち良すぎた。

秋田県・男鹿市 → 秋田県・大潟村

 

男鹿市発

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昨晩は羽立駅で休んだ。

午前5時半頃、駅の利用者がポツポツとやってくる。

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その中で声をかけてくれたおばちゃんから差し入れを頂く

朝から人の優しさに触れると、やはり気持ち良く一日を始められる

 

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今日のコースはなかなかタフだ。

男鹿半島の根本を突っ切った後、海岸沿いの山道が延々と続く

 

心して向かわなければ。

 

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再び景色は内陸のそれへと一変する。

 

傾斜が10%はあろうかという坂が何度も現れ、僕の脚力を奪っていく。

 

それでも平均1km5分台のペースで走れている。

 

地元の農家の方たちに声をかけてもらう度に元気をもらってなんとか走り続ける。

 

農道を歩くおばあちゃんに

「今日は暑くなるよ。」

と声をかけられ、

 

「はい、ありがとうございます。」

と訳の分からない返事をしてしまった。

 

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男鹿半島の根元を走り抜き、再び日本海を臨む道へ出た。

 

海沿いに伸びる道の景色は素晴らしく美しいのだが、走るコンディションは過酷だった。

 

小刻みなアップダウンを走り続け、脚は消耗していく

日差しが強く、全身から汗が噴き出していた。

 

海から吹く風が辛うじて涼みを与えてくれるが、

少し浜から離れるとそれは温風となり、熱気を僕に打ち付けてきた。

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流石にバテてきて、そろそろ止まろうかという時に農家のおばあちゃんから

「頑張ってねー」

と言われると、止まるに止まれない。

 

大潟村

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道脇の森からは、鳥とは思えぬ奇妙な物音が何度も聞こえてくる。

 

かつて男鹿半島と本州とは海で分断されていたという。

見知らぬ動物たちが住み着いているのかもしれない。

 

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やがて進路をにとり、海岸から離れる。

 

向かったのは大潟村

 

日本で唯一の干拓地だけで成り立つ自治体だ。

国内2位の広さを誇っていた湖沼・八郎潟50年前に干拓して出来上がった地域である。

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僕はとにかくこのくたびれた身体を休める場所を探した。

 

この時にはもう1km7分を超えるペーストボトボと走っていた

 

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そして到着したのは、道の駅・大潟

 

ここで水分補給昼食を済ませて、なんとか命を繋いだ

 

ポルダー潟の湯

今日は距離的にはそれほど多く走ったわけではないが、コースがタフだったので相当くたびれた。

 

午後はこの大潟村でゆっくりすることにした。

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丁度良く温泉がある。

 

丁度良くというのは、盛岡を出発してから一週間も風呂に入っていなかったからだ。

まさに念願の温泉である。

 

ポルダー潟の湯は、モール温泉という。

 

温泉の説明書きによると、

 

「モール」とは、ドイツ語で「腐植質」を意味する。

火山活動による温泉ではなく、大潟村の大地の地下900mにある地層で地下水が温められて出来たもの。

その地層と言うのは、なんと400~500万年前に形成されたそうである。

 

八郎潟を干拓して誕生した大潟村ならではの非常に珍しい温泉といえる。

 

湯の色は茶褐色肌触りは滑らか

 

・・・とうんちくを振りかざしたが、

とにかく一週間ぶりの入浴は格別であった。

 

入浴後、施設内に血圧計があったので測定してみた。

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血圧は問題ないとして、脈拍が45/分

 

成人男性の正常値は60~100/分と言われているから、まあ少ない方だろう。

 

しかし脈拍が少ないことは長距離ランナーとしては普通で、血液循環の効率が良いともいえる。

 

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この日は、道の駅に戻って休んだ。

 

7日連続の野宿だ。

 

[105日目・走歩行距離:26km]

 

日本縦断ラン #DAY 106 – 2015.7.16

<106日目(7/16)>

秋田県・大潟村 → 秋田県・能代市

 

大潟村発

昨晩はよく眠れなかった。

 

道の駅の休憩スペースで寝たのだが、その室内に虫が大量に集っていたからだ。

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真夏という季節に加え、田畑が広がる田舎の夜であるから、灯りに集る虫の数は尋常ではない。

室内とはいえ、公共施設であるから扉が開く度に虫がいとも簡単に侵入してしまうのだ。

 

とにかく虫にまとわりつかれるのを避けるためだけに寝袋に包まったのだが、これが暑くて仕方がない

しかし、寝袋を脱ぐと全身に虫がまとわりつくというジレンマ。

 

室内野宿が必ずしも良いわけではないようだ。

 

そうしてようやく朝を迎えるも、どうも疲労が抜けていない気がする。

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午前中はゆっくりして、午後から走ることにした。

 

ブログ記事を書いたり、読書したりして過ごしているとあっという間に午後の3時になる。

 

ダラダラし過ぎた。

 

今日の目的地は、秋田県・能代市

ここ大潟村から距離にして約24km

 

一気に走ってしまおう。

 

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延々と続く直線道路を走り続ける。

大潟村は干拓地であるので、碁の目のように規則正しく道路が伸びている。

 

道の横にはだだっ広い田園風景が続いている。

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その景色はまるで、カナダオーストラリアといった国土の広い国を彷彿させる。

北海道もこれと似たような景色が延々と続くのだろうか。

 

能代市

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やがて干拓地を抜け、大潟村を離れた。

 

その後、三種町を走り抜けて能代市に入る。

 

能代市に入ってもしばらくは、ただただ広がる田園が視界に広がっている。

 

秋田はとにかく田畑が多い

それに伴って至る所にコイン精米機を見かける。

 

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20kmを超えた頃からようやく街並みが見えてきた

 

もう黄昏近い

 

結局この日は一気に22km走り、その後今夜休めそうな場所を探した。

 

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やはり今夜もITOKUさんである。

 

能代の東方にあるショッピングモールにある。

 

例に漏れず、ここも駐車場の広さが尋常ではない

夜になると駐車場をまるでサーキットコースのように車が駆けていく。

 

とにかく、今夜で8日連続の野宿である。

 

[106日目・走歩行距離:25km]

 

日本縦断ラン #DAY 107 – 2015.7.17

9日連続の野宿

秋田県・能代市 → 秋田県・北秋田市鷹巣

 

能代市発

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午前6時半能代市を発つ。

 

東から早朝の陽光を浴びながら歩き始める。

早朝の内は、まだ空気は冷えている。

 

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澄んだ空気を吸いながら、北東北の内陸へ向かって進む

能代市の次は国道7号線に沿って、北秋田市から大館市そして青森へと走る予定だ。

 

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そして、次第に景色は平地から山道へと変わっていく。

 

徐々に気温が上がっていき、初夏の空は深い青色に輝いている。

薄い雲が気ままに漂い、これから訪れる本格的な夏を前に空全体が躍動しているようにも見える。

 

絵葉書にでも見るような景色の中で、時折電車が走っていく。

 

車通りはそれほど多くなく、あたりの景色を眺めながら走る余裕がある。

 

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しばらくこのような景色を淡々と走り続ける。

ペースは1km5分台

だいぶこのペースに身体は慣れてきた。

 

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一級河川の米代川が見えてきた。

米代川は秋田の内陸から能代港へと流れている。

昔からこの川を伝って伐採した秋田杉を能代港まで運搬し、それから日本全国へと出荷していたという。

 

秋田の林業史において非常に大きな役割を果たしていた米城川であるが、近代までは氾濫が絶えず、このあたりに田を耕すことにも大変な労力を要したという。

 

走りながら何気なく見ているこの美しい田園風景は、先人たちの多大な努力の上に出来たものであるのだ。

 

こうやって農村を走り続けていると、その歴史や成り立ちにも興味が出てきた。

 

二ツ井、きみまち阪

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17km走って辿り着いたのは、道の駅・二ツ井

この地域は「きみまち阪」というロマンチックな名前ももつ。

 

「きみまち阪」という地名は、明治天皇が東北巡幸の際に名付けたものである。

この時、宮中にいる皇后から送られた手紙には次の詩が綴られていた。

 

「大宮の うちにありてもあつき日を いかなる山か 君はこゆらむ」

 

このことがきっかけで、後日この地に「きみまち阪」という名前が付けられたという。

 

今も昔も旅人の帰りを待つ人の気持ちは似たようなものなのだろうか。

僕はどちらかというと旅をする側の人間だからあまり分からない。

なんとまあ無責任な。

 

北秋田市鷹巣

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二ツ井で休憩をとった後、走りを再開。

 

道路上の気温表示には、32℃と表示されている。

早朝の涼しさはすっかり去って、陽光が容赦なく空気を温めていた。

 

流石に朝のように軽快には走れなかったが、ペースを落としてじっくり走った。

 

とにかく腰の位置を落とし過ぎないことを意識した。

何度も言うが、上半身を上手く使ってバックパックの負荷を全身に分散させて走るとかなりラクになるのだ。

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そうして到着したのは、北秋田市鷹巣

山間部にあって広々とした町だ。

田んぼに囲まれていながら、店もそれなりにある。

 

人通りも割と多く、明るく声をかけてくれる人もいる。

住人たちの楽しそうな会話が聞こえ、活気がある印象だ。

 

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そして、ショッピングモールの駐車場の広さは期待を裏切らない。

スカッとするほどの広さだ。

写真一枚に収まりきらないのが惜しい。

 

今夜は、またまたITOKUさんの前で休ませていただく。

丁度良い具合に屋根付きのバス停があったので、そこで寝た。

 

9日連続の野宿

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[107日目・走歩行距離:34km]

 

日本縦断ラン #DAY 108 – 2015.7.18

<108日目(7/18)>

秋田県・北秋田市鷹巣 → 秋田県・大館市

 

鷹巣

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昨晩は、野宿の割には快適な夜だった。

 

電灯に集る大量の虫もおらず、人や車に眠りを妨げられることもなく一夜を過ごせた。

たったこれだけのことが久々の体験であった。

 

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空は曇り気味でいつ雨が降ってもおかしくない。

身体のコンディションでいうと、足底の強張りがひどく歩くのも憂鬱だ。

休めそうなところまで移動して、午前中は様子を見よう。

 

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3km程歩いて道の駅・鷹巣に寄る。

 

太陽こそ雲に隠れているが、湿度が高く蒸されるような暑さがある。

 

ブログ記事を書いたりしながら過ごしている間、やはり天候は安定していなかった。

スコールのような雨が降ったかと思えば陽光が差し、その蒸し暑さは道の駅に集まる人達に悲鳴を上げさせた。

 

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14時、雲が厚くなり少し涼しくなったところで走り出す。

 

次の目的地・大館市までは16km

 

サクッと走ってしまおう。

 

大館市

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コースはなだらかな上り坂と下り坂が繰り返し続いたが、自分でも驚くくらい軽快に走れた

久しぶりにストライド(歩幅)を広くして走ってみたりもした。

 

平均ペースは1km5分15~20秒だったので、普段通勤ランをするときとあまり変わらない。

走るペースやリズムが一段階上がると爽快感もかなり違う。

久しぶりのスピード感を味わえて良かった。

 

小雨が降り、蒸し暑さが程よく去っていたのも幸いした。

 

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そうして、大館市に到着する。

 

秋田県から青森県に入る手前の町である。

 

それなりに大きい街で、店が立ち並ぶ道をしばらく走った。

雨が強くなり出したところでストップ。

 

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再三、ITOKUさん。

 

もちろん駐車場は尋常ではない広さ。

駐車場の端から店まで歩くのに少し疲れるほど。

 

夕食を済ませた後は、ネットカフェに泊まる。

溜まっているブログ更新などを今日こそ片づけなければ。

ついに連続野宿は9日でストップした。

 

ゆっくり休もう、といきたいところだったが、夜通しでブログ更新などの作業をしていて殆ど眠れなかった。

 

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[108日目・走歩行距離:22km]

 

日本縦断ラン #DAY 109 – 2015.7.19

<109日目(7/19)>

秋田県・大館市

 

大館市にて休養  

昨晩はネットカフェで溜まりに溜まったブログ更新をひたすら片づける。

下書きだけは書いていたのでなんとか間に合った。

 

だが、その他の作業も重なり2時間弱しか眠れなかった

 

睡眠不足ということもあり、この日は大館市内で休養することにする。

 

足底の強張りが酷くなってきた。

のあたりを揉むと激痛が走る。

 

今まで踵を痛めることは殆どなかった。

だから原因は恐らくランニングではなく、走った後にそのまま何kmも歩き続けることだと思われる。

走った直後の疲労が足底に残ったまま歩き続けることで、その負荷が踵にかかっているのかもしれない。

 

走る分にはそれほど問題ないので、深刻な怪我にならようにケアしていきたい。

 

少し大館市内を歩いた後、街の北にあるイオンで読書などしながら過ごす。

ここでも地元の方に差し入れを頂いた。

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店内はクーラーが効いていて震えるほどに寒い

僕はジャージを二枚着していた。

 

毎年この時期になると熱中症で倒れる人のニュースを頻繁に聞くが、

個人的にはその原因はクーラーの効いた室内と暑い屋外の温度差だと思う。

 

要は、人間はクーラーに慣れ過ぎてしまい、外の暑さに耐えられなくなったのではないか、と。

 

僕は自宅では真夏でもクーラーは使わない。

クーラーを浴びると逆に体調が悪くなるからだ。

 

とは言ったものの、生鮮食品を扱うスーパーでクーラーを効かせるのは仕方ないことなのだろう。

だが、生鮮食品を扱っているわけでもない、例えば銀行や郵便局でクーラーが効きすぎているのが僕には辛い。

取り留めもないことを書いた。

この晩は、イオンのベンチで寝させてもらった。

 

[109日目・走歩行距離:4km]

 

日本縦断ラン #DAY 110 – 2015.7.20

津軽の玄関口

秋田県・大館市 → 青森県・平川市

 

大館市発

午前5時半に起床。

イオンのベンチで寝ていたところ、朝勤務のおばちゃんたちと少し話した後、7時に出発する。

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昨晩は一晩中雨が降っていたようで少し肌寒い。

日本各地で梅雨が明けていく中、ここ秋田はまだ入梅したばかりなのだ。

 

だが雨模様だったのは早朝だけで、次第に青空が姿を見せ始め日差しが強くなってきた。

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辺りの景色は、平地の田園風景から険しい山道に変わっていった。

前方にはいくつもの山々がそびえ立っている。

 

この峠を越えると青森県に入る。

遂に本州最北端の県である。

 

矢立峠

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それほど急ではなかったが、いくつか大きなアップダウンを走り続ける。

 

秋田県と青森県を分かつこの峠は矢立峠という。

かつて多くの偉人達もこの峠を越えていったというから感慨深い。

 

道の傍には立派な秋田杉が空高く真っ直ぐに伸びている。

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そして、この矢立峠を丁度上りきったところにある道の駅で休憩をとる。

 

運良く、馬肉煮込み定食半額で500円だったのでそれを頂いた。

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ここで日本一周二週目のチャリだーにも会った。

その方は北海道を回ってきたばかりだそうで、最北端の宗谷岬6月でも気温が10℃を切っていたという。

恐ろしい。

 

平川市碇ヶ関

しばらく道の駅で休んだ後、再び走り始める。

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県境はすぐそこにあった。

青森県突入だ。

 

あまり実感が湧かないが福岡からここまで走ってきてしまったことになる。

そしてこれからもただ走り続けるだけである。

やり切った後に見えてくるものがあるだろうと信じながら。

 

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やがて小さな集落が見えてくる。

 

青森県に入ってから、心なしか民家が密集しているように見える。

秋田や岩手ほど面積が広くないからだろうか。

 

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青森に入って初めての町は、平川市碇ヶ関

津軽の玄関口である。

 

3連休の最終日ということもあってか道の駅の中は賑わっていた。

そうでなくても訪れた人を何かワクワクさせるような観光案内や展示物が多い。

 

関所の門構え江戸時代風の建物も見ていて楽しい。

 

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道の駅に隣接する温泉に入る。

入湯料は300円。

 

かつて、吉田松陰伊能忠敬らも矢立峠を越えて津軽に入る際、この湯で旅の疲れを癒したという。

何か恩恵に預かれそうな気がしながら湯に浸かる。

 

温泉に入った後、マルメロカレーを食す。

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今夜は道の駅のベンチで休んだ。

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[110日目・走歩行距離:24km]