LAVERDAD - Running Journey
地球のどこかで走り回ってます。2015年、走って日本縦断しました。主に役に立たない記事を書いていきます。
旅 Journey

凄いと言われるために旅をしているわけではない【日本縦断ラン 75~76日目 (山形~宮城)】【旅ラン】

<75日目(6/15)>

山形県・東根市~宮城県・川崎町

 

東根市発

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昨晩はほとんど眠れなかった

トイレの前は人の出入りが多く、そのたびに目が覚めてしまう。

 

その結果、半分意識があって、半分寝ているような仮眠状態が一晩中続いた。

 

もちろん疲れは十分に抜けない。

 

それでも日は昇る。

 

午前5時半東根市・大滝を出発する。

この先には、宮城県との県境があって、そこを越えると仙台市・作並だ。

 

気温は確か13℃くらいだったと思う。

吐く息が白かった

 

足底の筋肉や筋が固まってしまっていて、走りがぎこちない。

それに、起伏のある山道を走っていると足取りは重い。

1km7分を超えるペースでゆっくりと走っていく。

 

トンネルが見えてきた。

山形県と宮城県を隔てるトンネルだ。

 

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こちら、歩道がほとんどない

 

端っこに段差があるが、まさかこの上を歩けというわけではないだろう。

幅は片足をようやく置けるほどしかない。

せっかく段差を造ったのなら、もう少しだけ幅を広くしてほしかった。

 

作並・熊ヶ根

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ひたすら山道を走っていく。

 

途中、標識に「作並まで3km」と書かれているのを見る。

 

走って旅をしていると、

この「作並まで3km」という言葉がエンドレスで脳内に響き続ける

そこで、休憩するなり食事をとるなりするのがモチベーションになるからだ。

 

が、しかし。

 

予告されていた3kmを過ぎても町という町が見当たらない

民家すらなく、温泉宿がポツポツと見えるだけだ。

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そして、4km、5km、6kmと進んでいく。

温泉宿すら見当たらなくなってきた。

民家が少しだけ増えてきたが、数えるほど。

 

まさか、このままお店の一つも見つからないまま作並を通り過ぎてしまうのか。

 

睡眠不足で、早朝から何も食べず、2時間走り続けていた僕は、ここで何か食べ物を補給することを心待ちにしていた。

 

しかし、とうとうお店の一つも見当たらなかった

 

田舎は時に残酷だ

 

その分、人の優しさが沁みるのだろう。

 

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仕方がないので、前へ進む。

 

右足の裏が軽く攣りかけている

疲労水分不足が原因だろう。

日差しが強くなってきて、意識も朦朧としてきた。

 

気持ちが折れそうだったが、

そこから5km程の道のりを歩いて進んでいく。

 

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ようやく目にしたコンビニは熊ヶ根駅の前。

約30kmぶりのコンビニだ。

 

助かった。

 

取り敢えず休もう。

今日は寝不足が結構響いている。

 

川崎町

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熊ヶ根でしばらく睡眠をとった後、出発。

 

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またしばらく山道が続く。

次の町・川崎町までは24kmと、なかなかの距離だ。

 

さらに、川崎町までの道は国道を外れた交通量の少ない山道で、こんな標識もある。

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「クマ出没」

昨晩みたいに山中で野宿するのは危険だ。

 

途中から雲行きが怪しくなり、スコールが何度か降った。

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それまで陽の光をたっぷり浴びた灼熱の地面を大粒の雨が叩く。

 

急激に冷やされた地面と同じように、僕の脚の筋肉の火照りも雨によっていくぶんか冷やされた。

 

それで身体は少し元気になった。

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川崎町内まで、あと15km

 

路側からじろじろとこちらを見てくるサルたちにも気にかけず前へ進んで行く。

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そして、どうにかこうにか川崎町に到着

今日は久々に50km近く進んだ

 

決して大きい町ではないが、やはり人里に下りてくると安心する。

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安心・・・する。

 

今夜は地元のスーパーの軒下で野宿だ。

 

[75日目・走歩行距離:47km]

 

<76日目(6/16)>

宮城県・川崎町~宮城県・白石市

 

川崎町発

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午前5時に出発。

霧が凄い

 

再び山の中に入っていくと、さらに霧が深くなる。

300m先は視界が霧に覆われている

 

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すぐ近くでは、聞いたこともないような鳥の鳴き声がする。

 

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そして、

細かいアップダウンが続く山道を走っていくと、川崎町から村田町へ入る。

 

早朝から交通整理をしていた川崎町の町長と出会い、少し話した後、元気よく送り出され、僕は村田町へ駆けていく。

 

村田町

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村田町に着いた。

 

ここのコンビニでも思わぬ人物との出会いがあった。

 

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仙台奄美料理店を営んでいる方だ。

彼の母親が奄美の方だそうだ。

 

まさかこんな東北のはずれの町で奄美の人とお会いするとは。

 

仙台を通るときは、お店に寄っていくと約束して別れた。

 

蔵王町

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次は蔵王町

 

山形県と宮城県にまたがる蔵王山は、どちらの県に所属するのかはっきりしていないらしい。

そんな蔵王山を右手に眺めながら、白石市へ向かう。

 

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左手には、少し離れたところに東北自動車道が伸びている。

 

自動車道は間近にいると騒がしくて危険で仕方ないが、遠くから見てみると面白い。

あれだけ多くの車、そして人間が空間移動しているのだ。

 

あの道が、どこでも何でも手に入る現代の日本を支えている。

 

白石市

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白石市に到着。

これまで通ってきた町と比べると大都会だ。

 

ここで友人と会う約束なのだが、夜に合流することになっているので、

それまで白石城を軽く見学する。

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白石城は伊達政宗の忠実な家臣・片倉小十郎の居城だ。

ちなみに、片倉小十郎というのは襲名である。

 

城は町のど真ん中に、さり気なくそびえ立っている。

 

観光案内所・お土産屋さんには、僕以外に誰もお客さんがいない。

せっかく立派なお城なのに少し寂しいな、と思った。

もちろん、平日の昼間ということもあるだろうが。

 

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夜、齋藤家にお邪魔する。

福岡の旅関係のイベントで知り合った光馬とその父・修一さん

 

とても仲の良い素敵な家族だ。

美味しい食事と会話を楽しんだ。

 

登山家であるお二人はとても逞しい印象だ。

強さをひけらかさないところが格好良い。

 

旅とはなんぞや。

凄いと言われるために旅をしているのではない

 

それどころか、

 

旅をすればするほど、

自分は凄くない、小さな存在だ、と気付くのだ。

 

本当に強い人は、自分が弱いということをよく知っているのだと思う。

だから、そういう人たちは自分の強さをひけらかさないのだと思う。

 

不完全であるはずの人間が見栄を張り続けるのは滑稽だ。

 

[76日目・走歩行距離:33km]